司法書士が相続案件の集客で成果を出す方法【2026年最新版】

2026.04.16 19:22

相続分野への参入事務所が増え続け、「相続に強い司法書士」というだけでは選ばれない時代になっています。

本記事では集客の方法論にとどまらず、「見込み客を育て、適切なタイミングで受任につなげる仕組み」を軸に、2026年現在において有効な集客・顧客育成の全体像を解説します。

司法書士事務所が相続案件の集客で成果を上げるためには、①BtoC(ダイレクトマーケティング)、②BtoB(紹介導線開拓)、③継続フォロー(顧客ナーチャリング)という3つの軸を組み合わせて設計することが不可欠です。
どれか一つに特化するだけでは成果に限界があり、3つの軸を連携させてはじめて「安定した受任サイクル」が生まれます。


■ 目次

第1章 集客を成功させるための全体設計思想

第2章 BtoC集客①:Webマーケティング(SEO・AEO・リスティング広告・SNS広告)

 2-1 相続専門サイト・狭属性LPの設計

 2-2 キーワード戦略:500以上のキーワードをカバーする

 2-3 SEO対策:コンテンツSEOとテクニカルSEO

 2-4 AEO対策(AI検索対応):2026年の最重要課題

 2-5 リスティング広告(Google広告)の実践運用

 2-6 解決事例・お客様の声でHPの信頼性を高める

 2-7 内部リンク設計とサイト全体の導線設計

第3章 BtoC集客②:セミナー・相談会

第4章 BtoC集客③:その他チャネル(紙媒体・動画)

第5章 BtoB集客:紹介導線開拓の全チャネル

第6章 継続フォロー・顧客ナーチャリング(LINE・CRM活用)

第7章 2026年に押さえるべき最新トレンド

第8章 まとめ:Samika流「相続集客の最適フロー」


第1章 集客を成功させるための全体設計思想

「集客に取り組んでいるが受任につながらない」。この悩みを持つ事務所に共通するのは、施策を単発で実施しているという点です。集客チャネルを増やすだけでは不十分で、見込み客が発生してから受任に至るまでの「カスタマージャーニー(顧客の旅程)」全体を設計することが重要です。


相続集客の3軸モデル

目的主なチャネル
①BtoC(ダイレクト)一般消費者へ直接アプローチWebサイト・SEO/AEO・リスティング広告・セミナー・相談会・ポスティング
②BtoB(紹介導線)他業種・他士業から案件紹介を受ける葬儀社・税理士・不動産・金融機関・介護施設・保険会社
③ナーチャリング見込み客を育成し、タイミングで受任LINE・メルマガ・CRM・勉強会・定期フォロー

3軸を連携させることで「競合が増えても安定する受任サイクル」が生まれます。BtoC集客で見込み客を獲得し→CRM・LINEでリスト化してナーチャリングし→BtoBからの紹介と合わせて受任につなげる、という流れが理想です。

第2章 BtoC集客①:Webマーケティング

2026年現在、相続案件のBtoC集客における最大の競争領域がWebマーケティングです。「Web集客=集客の中心」という認識を持つ事務所が増え、SEO・リスティング・SNS広告の競争が激化しています。一方でAI検索(AEO)への対応という新たな次元も加わり、Web戦略の複合的な設計が求められています。本章では各手法を実務レベルで詳しく解説します。


2-1 相続専門サイト・狭属性LPの設計

Web集客で成果を出す第一歩は「その商圏で相続分野No.1のWebサイトを作る」という目標設定です。一般的な司法書士事務所のサイトで相続コンテンツを掲載するだけでは不十分で、相続分野に特化した専門サイト(または専門ページ群)を構築することが必要です。


相続専門サイトの評価基準(Googleが重視する7要素)

評価要素具体的な内容達成の目安
ページボリューム相続関連ページの総数主要業務・商圏の重要キーワードから優先整備し、段階的に拡張
キーワード網羅性対応キーワードの種類・数主要キーワードから優先的にカバーし段階的に拡張
コンテンツの深み各ページのテキスト量と質主要ページは1,500字以上、解説が具体的
E-E-A-T経験・専門性・権威・信頼性実績件数・代表プロフ・お客様の声・メディア掲載
サイトスピードPageSpeedスコア(特にモバイル)モバイルスコア60以上を目標、90以上が理想
内部リンクサイト内の導線設計関連ページ間を適切にリンクし回遊性を高める
UI/UXユーザーの使いやすさ問い合わせフォームへの導線・スマホ対応・読みやすさ

狭属性LPの設計

「相続登記」「遺言書作成」「家族信託」「二次相続対策」などのニーズ別に、個別のランディングページ(LP)を作成することで、検索キーワードとページ内容のマッチ率が上がり、問い合わせ率(CVR)が向上します。

  • 相続登記LP:登記義務化・費用・期限・手続きフローを詳細解説
  • 遺産整理LP:預貯金・証券・不動産の名義変更など相続発生後の手続き代行、費用・流れ・対応範囲
  • 遺言書作成LP:自筆証書遺言と公正証書遺言の比較、費用・流れ
  • 家族信託LP:認知症対策・資産承継・費用・事例中心
  • 生前対策コンサルティングLP:二次相続を見据えた総合提案の内容・単価感
【実務ポイント】 LPの構成は「①ターゲット(誰向けか)→②問題提起(こんな悩みありませんか)→③解決策(当事務所の提案)→④実績・事例→⑤お客様の声→⑥費用・流れ→⑦問い合わせCTA」の順が基本です。 各LPから「解決事例一覧」「代表プロフィール」「よくあるご質問」への内部リンクを必ず設置しましょう。

2-2 キーワード戦略:500以上のキーワードをカバーする

相続ニーズは非常に多様化・細分化しています。「相続 司法書士」だけを狙うのではなく、潜在顧客が実際に検索するあらゆるキーワードをカバーすることが重要です。キーワードは大きく5つのカテゴリーに分類できます。

カテゴリーキーワード例想定される検索者
相続手続き系相続登記、遺産分割協議書、銀行の相続手続き、相続放棄相続が発生した直後の方
生前対策系遺言書の書き方、公正証書遺言、家族信託、生前贈与事前に準備したい方(40〜70代)
費用・比較系相続登記 費用、遺言書 司法書士 費用、相続 弁護士 司法書士 違い複数事務所を比較検討中の方
地域+ニーズ系○○市 相続登記、△△区 遺言書 作成、□□ 相続 司法書士地域内で専門家を探している方
悩み・症状系相続 揉める、遺産分割 話し合いできない、認知症 財産管理問題が複雑化して困っている方


キーワード選定の実務手順

  1. Googleキーワードプランナーで調査:「相続 司法書士」「遺言書作成」などのシードキーワードから関連キーワードを200〜300抽出
  1. サジェスト・関連検索の確認:Googleの検索窓に入力したときに表示されるサジェスト、検索結果下部の「関連する検索キーワード」も必ず確認
  1. 競合サイト分析:上位表示されている競合サイトのページ構成を参考に「どのキーワードでページを作っているか」を把握
  1. カテゴリー分類:収集したキーワードを10〜15カテゴリーに分類し、各カテゴリーに対応するページを作成
  1. コールトラッキング設置:問い合わせに繋がったキーワードを計測し、広告・SEOの投資判断に活用
【重要】検索キーワードと着地ページの一致が最重要 「相続放棄」と検索した人が最初に見るページに「相続放棄」の情報が飛び込んでこなければ、50%以上の確率で即離脱します。 「贈与で検索した人には贈与ページを、遺言で検索した人には遺言ページを、相続放棄で検索した人には相続放棄ページを」最初に見せることが基本中の基本です。 問い合わせが来ない事務所の多くは、「このズレ」が原因です。各キーワードカテゴリーに対応する着地ページが存在しているかを今すぐ確認してください。


2-3 SEO対策:コンテンツSEOとテクニカルSEO

SEO対策は大きく「コンテンツSEO(質と量の充実)」と「テクニカルSEO(技術的な最適化)」に分けられます。両方を並走させることが重要で、どちらか一方だけでは上位表示に限界があります。


コンテンツSEOの実践

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に応えるコンテンツを充実させることでSEO評価を高める手法です。司法書士事務所においては以下のコンテンツが特に有効です。

  • 解決事例(事例記事):「どんな相談者が来て、何を提案して、どう解決したか」を具体的に記述。相談者の状況・財産構成・家族関係・解決のポイント・担当者コメントの形式が標準
  • よくあるご質問(FAQ):「相続登記はいつまでにすればいいか」「遺言がないとどうなるか」「司法書士と弁護士はどう違うか」など検索頻度の高い疑問に回答するページ群
  • 用語解説コンテンツ:「相続時精算課税制度とは」「遺留分とは」「特別受益とは」など専門用語の解説。ロングテールキーワードの獲得に有効
  • コラム・ブログ記事:「相続登記義務化で何が変わるか」「家族信託と成年後見の違い」など情報提供型コンテンツ。更新頻度が高いほどクローラーの巡回頻度が上がる
  • 費用・料金ページ:「相続登記の費用の目安」などを明確に掲載。費用を掲載していないサイトは離脱率が高い


テクニカルSEOの実践

テクニカルSEOは「Googleがサイトを正確に読み取れる状態を作る」ことです。コンテンツがどんなに良くてもテクニカルな問題があると評価されません。

項目内容チェック方法
ページスピード改善表示速度の最適化(画像圧縮・キャッシュ・不要JSの削除)PageSpeed Insights
モバイル対応スマホでの表示・操作性を最適化PageSpeed Insights・実機確認
XMLサイトマップ全ページをGoogleに通知するsitemapの設置Google Search Console
title・meta descriptionの最適化各ページにキーワードを含む適切なtitleとdescriptionを設定Search Console・SEOプラグイン
構造化データ(JSON-LD)LocalBusiness・FAQ・HowToのスキーマを設置Googleリッチリザルトテスト
正規URL(canonical)URLの重複コンテンツ問題を解消Search Console・Screaming Frog
Core Web VitalsLCP・INP・CLSの3指標の改善PageSpeed Insights
【実務ポイント:PageSpeedスコアの重要性】 PageSpeedスコアはSEOだけでなく、リスティング広告の品質スコアにも直結します。スコアが低いとCPC(クリック単価)が上昇し、広告費の無駄遣いにつながります。 特にモバイルのスコアを重視してください。相続に関する検索の60%以上がスマートフォンからです。まずPageSpeed Insightsで自サイトのスコアを確認しましょう。


2-4 AEO対策(AI検索対応):2026年の最重要課題

ChatGPTやPerplexity、Google AI Overviewなど、AIが検索結果を要約・回答する「AI検索」の普及により、従来のSEOに加えて「AIに引用・参照されるコンテンツ設計」が新たな必須課題になっています。これをAnswer Engine Optimization(AEO)と呼びます。

AI検索では「特定のWebページを見に行く」のではなく「AIが複数サイトの情報を要約して回答する」ため、AIに引用されるコンテンツになれるかどうかが重要です。AI回答で参照元として扱われる可能性があり、ブランド接触や流入につながることがあります。


AEO対策の具体的な5施策

施策内容優先度
FAQ形式コンテンツの充実「相続登記はいつまでにすべきか」「遺言がない場合はどうなるか」などQ\&A形式のページを多数作成。AIは質問と回答が明確なコンテンツを引用しやすい★★★(最優先)
構造化データ(JSON-LD)FAQ・HowTo・LocalBusiness各スキーマを実装。AIがコンテンツの意味を正確に解釈できる形にする★★★(最優先)
E-E-A-Tシグナルの強化実績件数・代表者の経歴・メディア掲載実績・士業資格情報を充実させる。AIは権威ある情報源を優先引用する★★☆(高優先)
NAP情報の一貫性事務所名・住所・電話番号をサイト全体・Googleビジネス・ポータルサイトで統一。ローカル検索でのAI回答に影響★★☆(高優先)
解決事例・具体的数値の掲載「相続登記の平均対応期間○日」「年間○件の相続手続きを担当」など具体的数値入りの事例。AIは具体的な情報を引用しやすい★★☆(高優先)
【Samika AEO支援の特徴】 SamikaではクライアントのAEO施策を管理シートで体系的に管理しています。JSON-LDの実装から、FAQ・解決事例コンテンツの定期更新、E-E-A-Tシグナルのチェックリスト管理まで、AI検索時代の集客基盤を継続的に強化しています。


2-5 リスティング広告(Google広告)の実践運用

SEOで上位化するには時間がかかります。即効性のある手段として、SEOと並走してリスティング広告(Google広告)を運用することが重要です。ただし「とりあえず広告を出す」だけでは費用対効果が悪化します。継続的なPDCAを回す運用管理が必要です。


リスティング広告の基本設計

相続案件のリスティング広告では、問い合わせ1件あたりコスト(CPA)が15,000〜30,000円程度になるケースが多いですが、相続案件の平均受任単価(遺産整理:50万〜100万円超)を考えると費用対効果は非常に高い施策です。

設定項目内容具体的な設定値・考え方
キャンペーン構造テーマ別にキャンペーンを分割「相続登記」「遺言書作成」「家族信託」「生前対策」「遺産整理」など業務種別で分ける
マッチタイプ検索クエリとのマッチ精度を設定フレーズ一致を基本に運用開始。完全一致は競合が低い高CVキーワードに絞って使用
入札戦略コンバージョン最適化か手動か初期は「クリック数の最大化」で起動→CV実績が蓄積したら「目標CPA」スマートビディングに切替
地域ターゲティング商圏内に絞って配信事務所から電車・車で30〜60分圏内の市区町村を設定。ターゲット(商圏内のみ)に設定
広告表示時間効果的な時間帯に絞る初期は24時間→インプレッション・CVデータを元に深夜帯を減額調整
広告文訴求ポイントを明確に「相続登記義務化 対応実績〇〇件」「初回相談無料」「土日対応可」など競合との差別化ポイントを入れる


最重要:除外キーワードの設定と定期メンテナンス

リスティング広告の費用対効果を左右する最大の要因の一つが「除外キーワードの管理」です。関係のない検索クエリでクリックが発生すると、広告費が無駄に消費されます。以下の手順を月1〜2回のサイクルで実施することが重要です。

【除外キーワード管理の実践サイクル(月次)】STEP1:Google広告管理画面の「検索語句レポート」をダウンロード(期間:前月分) STEP2:クリックが発生しているのに問い合わせにつながっていないクエリを洗い出す STEP3:以下の観点で除外候補を選定する ・業務範囲外クエリ:「相続税 税理士」「相続税申告」(司法書士の業務外) ・情報収集系クエリ:「相続とは」「相続 意味」「相続 やり方 自分で」 ・競合・採用系クエリ:「相続 司法書士 年収」「司法書士 求人」 ・地域外クエリ:商圏外の市区町村名が含まれるもの ・ブランドクエリ(競合事務所名):費用対効果が低い場合は除外 STEP4:除外キーワードリストに追加(キャンペーンレベルまたは広告グループレベル) STEP5:翌月のレポートで改善効果を確認し、継続的にリストを積み上げる → これを繰り返すことで、徐々に「本当に受任につながるクエリだけ」に広告費が集中します。


マートビディング(自動入札)の活用と注意点

Googleのスマートビディングは、AIが入札を自動最適化する機能です。適切に使えば手動管理よりも効率が上がりますが、誤った設定では逆効果になるため注意が必要です。

  • 目標コンバージョン単価(tCPA):問い合わせ1件あたりのコストを指定して自動最適化。CV実績が30件以上蓄積されてから使うのが原則
  • コンバージョン数の最大化:月次予算を使い切る形でCV数を最大化。実績が少ない初期段階や予算に余裕がある場合に有効
  • インプレッションシェア(IS)の確認:自社広告が表示されるべき場面で実際に表示された割合。IS60%未満なら入札強化、IS90%以上なら除外・ターゲット見直しを検討
  • 上部表示率・最上部表示率:競合との競争状況を把握する指標。高単価キーワードでの上部表示は受任率向上に直結


コールトラッキングの活用

Webからの電話問い合わせを計測するコールトラッキングを設置することで、「どのキーワードで検索してきた人が電話してきたか」を把握できます。これにより、以下の分析が可能になります。

  • 電話CVとフォームCVの比率確認(相続案件は電話が多い)
  • 受任につながった電話の流入元キーワードを特定→入札強化
  • 広告クリックから電話までの時間・曜日・時間帯の傾向把握
  • SEOとリスティングのROI比較(どちらのチャネルのほうがCPAが低いか)


LP(着地ページ)の品質改善

広告から流入してきた後、問い合わせに転換できるかどうかはLPの品質次第です。PageSpeedスコアの改善はGoogle広告の品質スコアにも直結するため、広告費の無駄遣いを防ぐためにも重要です。

チェック項目理想の状態改善方法
PageSpeedスコア(モバイル)60以上(理想は90以上)画像のWebP変換・不要CSS/JS削除・キャッシュ設定
ファーストビュー3秒以内に価値訴求が伝わるキャッチコピー・実績数・CTAボタンをファーストビューに配置
CTAボタン問い合わせ誘導が明確「今すぐ無料相談する」「電話で相談する」ボタンをABテスト
信頼性要素実績・資格・顔写真が充実受任件数・対応エリア・代表者写真・お客様の声を上部に配置
問い合わせフォーム入力項目が最小限名前・電話番号・相談内容の3項目のみにする(項目が多いと離脱率上昇)


2-6 解決事例・お客様の声でHPの信頼性を高める

Webからの問い合わせを増やすためには、アクセス数だけでなく「このサイトに問い合わせしよう」と思ってもらえる信頼性の構築が不可欠です。その中核となるのが解決事例とお客様の声です。サイト内の閲覧ランキングでも解決事例ページが上位に入ることは珍しくありません。

解決事例の記載フォーマット(6項目)

  1. ①相談者の状況・背景:「60代女性、父親が死亡。相続人は兄弟3人。不動産(自宅)と預金合計2,000万円の相続が発生」など具体的に記述。閲覧者が「自分と似た状況だ」と共感できることが重要
  1. ②問題・悩みの内容:「兄弟間で不動産の扱いについて意見が分かれており、話し合いが前に進まない状態だった」など相談時点の困りごとを詳述
  1. ③事務所のサービス・対応内容:「まず全員の法定相続分と各相続人の希望を整理。次に売却して現金化する分割案を提案。代償金の算定も含めて全体設計を支援した」など何をしたかを具体的に
  1. ④解決結果:「相続開始から4ヶ月で遺産分割協議書の作成・署名・捺印が完了。不動産の売却手続きもスムーズに進んだ」など「問題が解決した」という結果を明確に
  1. ⑤専門家からのアドバイス:「不動産が含まれる相続は名義変更の放置で次世代へのリスクが高まります。早期に専門家へご相談ください」など読者への気づきを提供
  1. ⑥お客様の声(感想):「初めての相続で不安でしたが、先生に相談して本当によかったです。親族間の関係も悪化せずに解決できました」など実際の声を掲載
【効果的な解決事例の蓄積方法】 受任時:「解決後にご感想をいただけますか」と依頼する習慣を作る 案件完了後:Googleフォームでアンケートを送付(5分で回答できる設計に) 月2〜4件のペースで継続掲載することで「新鮮なコンテンツ更新」としてSEO評価も上がる 掲載前に必ずお客様の確認を取り、個人が特定される情報(氏名・住所等)は匿名化または削除する


2-7 内部リンク設計とサイト全体の導線設計

内部リンクはSEO上の効果だけでなく、ユーザーの「サイト内回遊」を促進し、問い合わせ率を高める効果があります。適切に設計することで「1回の訪問で複数ページを見てもらえる」サイトになり、信頼性向上と受任率向上につながります。


内部リンクが果たす2つの役割

  • SEO的役割:Googleのクローラーがサイト内を回遊しやすくなり、各ページへのインデックスが促進される。重要ページへのリンク数が多いほどそのページの評価が上がる(PageRankの分配)
  • ユーザー体験の向上:関連情報へのアクセスを容易にすることで、ユーザーの疑問を解消する機会が増え、事務所への信頼感が高まる


相続専門サイトの内部リンク設計パターン

リンク元リンク先(推奨)アンカーテキスト例
トップページ各サービスLP・解決事例一覧・費用ページ・代表者プロフィール「相続登記について詳しく見る」「解決事例を見る」
相続登記LP遺産整理LP・費用ページ・解決事例(登記関連)・FAQ(登記)「遺産整理の流れはこちら」「登記費用の目安を見る」
遺言書作成LP家族信託LP・生前対策LP・解決事例(遺言)・セミナー案内「家族信託との違いを見る」「無料セミナーに参加する」
ブログ・コラム記事関連するサービスLP・解決事例・問い合わせページ「詳しくはこちらの相談ページへ」「○○についてはこちら」
解決事例ページ該当するサービスLP・関連するFAQ・問い合わせページ「同じようなお悩みはこちらからご相談ください」
FAQ・よくある質問関連するサービスLP・解決事例・費用ページ「実際の対応事例はこちら」「まずは無料相談から」

第3章 BtoC集客②:セミナー・相談会

Webマーケティングが「すでに相続を意識して調べている顕在層」へのアプローチとすれば、セミナー・相談会は「漠然と不安はあるが、まだ調べていない潜在層」へのアプローチとして有効です。この層は数が多く、早期に関係を構築できれば強力な顧客基盤になります。


受任につながるセミナー設計の2大原則

  • ゴールを一つに絞る:「遺言書作成の必要性を感じてもらい、無料個別相談を予約してもらう」など、セミナーのゴールを明確に一つに設定する。相続基礎→登記→放棄→遺言→信託と詰め込みすぎたセミナーは印象が薄まり受任につながりにくい
  • スタッフ3名以上の運営体制:講師が話している間にスタッフが参加者と積極的に会話し「個別相談の予約取得」に注力する。セミナー当日の最優先事項は受任ではなく個別相談予約であることを全スタッフで共有する


セミナー集客の手段(2026年版)

  • 新聞折込チラシ(メイン):開催1〜2週前に同エリアへ2回配布。戸建て比率×65歳以上人口の高いエリアを選定。4万部配布が一つの目安
  • Facebook/Meta広告:潜在層へのデジタルアプローチ。「二次相続セミナー」「終活セミナー」のような具体的テーマで訴求
  • LINEステップ配信経由:既存の見込み客リスト(LINE登録者)へのセミナー案内。折込チラシと並走させることで集客の相乗効果が生まれる
  • Webサイト・ブログ:トップページのセミナーバナー設置とブログでの告知記事掲載
  • 紹介先経由(葬儀社・保険会社等):既存連携先のスタッフへの手配り告知


2026年注目:「二次相続セミナー」の設計

相続登記義務化(2024年4月施行)の認知浸透により「相続」への関心層が拡大しています。今後の高単価受任を考えると、一次相続(配偶者が相続)の段階から「二次相続対策(配偶者死亡後の相続設計)」にフォーカスしたセミナーが有効です。

  • 二次相続を早期に視野に入れることで、相続税・不動産・生前贈与を含む総合提案が可能になる
  • 遺言作成だけでなく「生前対策コンサルティング」として提案することで平均受任単価25万円以上に
  • 子世代も参加できる「家族で考える相続セミナー」形式は家族信託・任意後見の受任機会も創出


セミナー後フォローの仕組み化

セミナー単体で終わらせず、その後の関係継続設計が受任率を決めます。

  1. セミナー参加者リストを獲得→LINE公式アカウントへの登録を促す
  1. セミナー後2〜4週間以内に少人数制「遺言作成勉強会」を案内
  1. 勉強会参加者に無料個別相談の特典を設定→生前対策コンサルティングの提案機会へ
  1. LINEステップ配信で定期的にお役立ち情報を配信し関係を継続

第4章 BtoC集客③:その他チャネル(紙媒体・動画)

Web・セミナー以外にも、地域によっては有効な集客チャネルがあります。商圏特性に応じて組み合わせましょう。

  • ポスティング:特定エリア(相続相談ニーズが高い戸建てエリア)への直接配布。折込チラシより配布精度を上げた展開が可能。65歳以上人口比率の高い地域を優先
  • 市区町村の広報誌・公民館設置:高齢者層へのリーチに有効。信頼性の高い媒体として機能しやすい
  • 看板・交通広告:地元認知度の向上に寄与するが費用対効果の測定が難しいため、他施策との組み合わせで評価することが重要
  • YouTubeチャンネル・動画コンテンツ:代表や担当司法書士が「相続のよくある質問」を動画で解説。SEO効果と人物信頼性の向上が同時に実現。「相続 動画」でのAEO対応にも寄与

第5章 BtoB集客:紹介導線開拓の全チャネル

相続案件のBtoB集客では、単に「名刺交換して紹介をお願いする」営業では長続きしません。重要なのは相手先に「具体的なメリット」を提供し、継続的な協業関係を構築することです。


連携先を動かす4つのバリュー

バリュー内容具体例
①売上貢献相手先の直接的な売上向上に寄与する不動産売買案件・相続税申告見込み客の逆紹介
②業務効率化相手の面倒な業務を代行し生産性向上に貢献葬儀後の相続手続き説明の代行、金融機関の相続窓口補助
③集客支援相手先の集客に自事務所のリソース・専門性で貢献共同相続セミナー・勉強会の開催、コンテンツ提供
④顧客満足度向上相手先の顧客に高品質な専門サービスを提供迅速対応・解決事例の共有・アフターフォロー


チャネル別開拓戦略(6チャネル)


①葬儀社(発生後相続手続きの主力チャネル)

葬儀後の遺族は相続手続きを必要としており、最も即効性の高い紹介チャネルの一つです。「紹介料を払う」ではなく、専門家としての価値を提供する関係構築が成功の鍵です。

  • 葬儀社社員向け相続勉強会を定期開催→専門家としての信頼を積み上げる
  • 相続手続きハンドブック・無料相談チケットを葬儀社に常備してもらう
  • 共同「終活・相続セミナー」を一般客向けに開催し集客コストを折半
  • 不動産売却案件は不動産会社へ紹介するスキームを設計し、葬儀社→紹介料に依存せず、勉強会・共同セミナー・情報提供など適法な形で関係構築
【連携成果のイメージ】 月間30件の葬儀を扱う葬儀社と連携した場合、無料相談依頼を月6〜10件獲得し、そのうち約50%の3〜6件を受任につなげることが可能です(遺産整理平均単価50万円超)。 年間受任件数に換算すると36〜72件。この1社との関係構築だけで事務所の売上に大きなインパクトをもたらします。


②他士業(税理士・行政書士)

税理士事務所との連携は相続税申告案件(高単価)の紹介に直結します。

  • 税理士へのアプローチポイント①:相続手続きの対応スピードと実績件数をアピール(税理士が最も期待するのはこの2点)
  • 税理士へのアプローチポイント②:生前対策(遺言・家族信託)の実績を示す(税理士が未対応なことが多く、補完関係になれる)
  • 税理士へのアプローチポイント③:相続税申告見込み案件を逆紹介できる体制を整える
  • 税理士の分類と付き合い方:即時対応型・土日対応型・難件対応型・相談相乗り型と分類し、複数事務所と関係を持つことで役割分担が可能


③不動産会社

相続発生後の不動産売却・活用ニーズを持つ案件の橋渡し役として重要。特に相続登記と不動産売却がセットになるケースは多く、不動産会社との連携は高単価受任と客単価向上に直結します。


④金融機関(銀行・信用金庫)

相続発生後の預金解約・名義変更を依頼されるケースが多く、そこから司法書士への相談紹介が生まれます。相続担当窓口との定期情報交換、顧客向けセミナーへの講師参加が有効です。


⑤介護・福祉関連施設

高齢者施設(特別養護老人ホーム・グループホーム等)は、入居者やその家族から成年後見・任意後見・相続の相談を受けることが多い接点です。スタッフ向け勉強会・家族相談会への専門家参加が入口として有効です。


⑥保険会社(生命保険FP)

生命保険の見直しや新規契約時には生前対策ニーズが顕在化しやすく、FPとの連携は生前対策案件の安定的な紹介源になります。FP向け遺言・家族信託勉強会の定期実施、生命保険と遺言・家族信託を組み合わせた「家族承継パッケージ」の共同提案が有効です。

第6章 継続フォロー・顧客ナーチャリング(LINE・CRM活用)

2026年の相続集客において、最も競争力の差が開くのがこの「継続フォロー・ナーチャリング」の領域です。顕在ニーズ(今すぐ手続きが必要な方)の獲得競争は激化していますが、「準潜在層(将来的にニーズが発生する方)」を自分たちでストックし育てる仕組みを持つ事務所はまだ少数です。


LINE公式アカウント×ステップ配信の設計

メールと比べて開封率が圧倒的に高いLINEは、見込み客との継続接点として最も有効なツールです。セミナー参加者・問い合わせ者・Webから資料DLした方など、すべての接点でLINE登録を促します。

【LINEステップ配信シナリオ例】(生前対策見込み客向け)
Day0(登録直後):「ご登録ありがとうございます」挨拶+事務所紹介+代表者のメッセージ
Day3:「相続で多い5つの失敗パターン」お役立ちコンテンツ
Day7:「遺言書がない場合に起きること」解説コンテンツ
Day14:解決事例紹介(遺言書作成)+無料相談への誘導
Day21:「家族信託とは?認知症対策に知っておきたいこと」コンテンツ
Day30:「二次相続で損しないためのポイント」+セミナー案内
Day45:「専門家に相談するベストなタイミング」+無料相談CTA
Day60〜:月1回の定期配信(相続に関する法改正情報・季節のご挨拶・セミナー告知)
【サズカルステップとは】 株式会社Samikaが提供する「サズカルステップ」は、司法書士・税理士・弁護士事務所の相続・生前対策分野に特化したLINEステップ配信CRMツールです。見込み客のセグメント管理、ステップ配信シナリオの設計・運用、受任後のLTV最大化まで一気通貫でサポートします。 詳しくはこちら


CRMによる見込み客データベースの構築

名刺交換した紹介先担当者、セミナー参加者、問い合わせフォームからの相談者など、すべての接点情報をCRMで一元管理することが重要です。

  • 接触日・チャネル・関心事項・フォロー履歴を記録し「どのくらい温まった見込み客か」をスコアリング
  • 年1〜2回の「相続状況ヒアリング」フォローで潜在ニーズを顕在化させる機会を作る
  • 定期的なニュースレター・LINE配信でタッチポイントを維持し、「忘れられない事務所」になる
  • 受任案件から「家族紹介・知人紹介」を促す仕組みをCRM内に設計する


第7章 2026年に押さえるべき最新トレンド


①相続登記義務化の影響と新たな集客機会

2024年4月から相続登記の申請義務化(3年以内)が施行されたことで、「相続登記しなければならない」という一般認知が大幅に向上しました。これは新規集客の重大な機会ですが、同時に参入事務所も増えています。「登記だけでなく総合的な相続・生前対策の相談窓口」としてのポジションを確立することが差別化につながります。


②二次相続対策の提案強化

一次相続(配偶者が相続)の段階から二次相続(子世代への相続)を視野に入れた提案ができる事務所は、顧客LTVが大幅に向上します。二次相続では相続税額が跳ね上がるケースも多く、早期の生前対策提案が顧客にとっても重要な価値となります。


③「おひとり様相続」市場の拡大と先行優位

業界全体で発生後の手続き案件の競争が激化する中、財産管理・生前対策(遺言・家族信託・贈与設計等)市場、とりわけお一人様相続対策市場は今後大きく拡大します。「相続マーケットを制するのは生前対策マーケットを制した者」という認識のもと、今から見込み客育成の仕組みを整えた事務所が5〜10年の競争で優位に立ちます。


④AI・自動化ツールの活用による業務効率化

  • AIによるSEO・AEOコンテンツ自動生成で情報発信量を増やす(Claude活用等)
  • LINEステップ配信の自動化で人手をかけずに見込み客育成を継続
  • Googleスプレッドシート・ChatworkなどのSaaS連携で日常業務の自動化
  • 議事録・相談記録の自動生成(Notta等の音声AI)で相談対応の質とスピードを向上


第8章 まとめ:Samika流「相続集客の最適フロー」

本記事で解説してきた内容を整理すると、相続案件の集客で成果を上げ続けるには以下の4層構造を体系的に設計・運用することが重要です。

レイヤー目的主な施策
①認知・集客見込み客との最初の接点を作るSEO/AEO・リスティング広告・SNS広告・セミナー・BtoB紹介開拓
②リスト化接点を持った方を継続フォロー可能な状態にするLINE登録・メルマガ登録・CRM入力・名刺管理
③ナーチャリング見込み客を育成し、ニーズ顕在化に備えるLINEステップ配信・定期メルマガ・勉強会・個別フォロー
④受任・LTV向上高単価受任・継続関係・紹介獲得につなげる生前対策コンサルティング・二次相続提案・顧客紹介・お客様の声取得


特に重要なのは③ナーチャリングのフローを自動化・仕組み化することです。多くの事務所は①集客だけに力を入れますが、②〜④が機能しないと、せっかく獲得した見込み客を活かし切れません。「部分実装では成果が出ない。全体設計こそが競争優位の源泉」という認識で取り組むことが大切です。

相続分野の集客・顧客育成・LTV最大化についてお悩みの士業事務所の先生は、ぜひ株式会社Samikaにお気軽にご相談ください。


執筆者のご案内

川崎 啓
株式会社 Samika
代表取締役 川崎 啓

東証一部上場のコンサルティング会社にて15年勤務し、士業事務所の相続・生前対策分野に特化したコンサル部隊を立上げ、累計300事務所を超える相続マーケティング、業務生産性向上の支援実績がある。

現在は株式会社 Samika(サミカ)を2024年1月に創業し、「士業」×「相続」の分野で経営コンサルティングを行っている。また、士業事務所の相続分野におけるマーケティングを支援するLINE拡張システム「サズカルステップ」を開発、提供しており、利用事務所を増やしている。

「『相続で家族、社会が強くなる』を応援する」をミッションとして、相続分野に取り組む士業事務所の経営、マーケティング、業務DX化支援を行っている。

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