
相続相談会を開くたびに、チラシの制作や配布に費用をかける。予約の入り方が読めず、開催直前まで集客が気になる。そんな先生方もいらっしゃると思います。
Samikaが支援している相続特化型の事務所様では、LINEで相談会の案内を1回配信し、8件の面談予約につながりました。この相談会の集客に、新たな広告費はかけていません。
案内を届けたのは、過去の依頼者や相談者など、すでに事務所と接点のある方々です。今回はこの事例をもとに、LINEを相談会の集客に活かすための取り組みを整理します。
相続手続きが完了、顧客との関係が「そこで終わり」になっていませんか?
この事務所様のLINEの友だちは、過去に相続手続きをご依頼いただいた方や、以前に相談に来られた方が中心でした。1回の配信で8件の予約が入り、用意していた相談枠が埋まりました。
多かったのは、空き家や、相続した不動産の処分に関する相談です。相続手続きが終わっても、実家をどうするか、残された親の将来にどう備えるかなど、別の課題が残ることがあります。
ただ、ご本人が「これも同じ事務所に相談できる」と認識しているとは限りません。具体的なテーマを示した案内が、改めて相談するきっかけになります。手続きの完了後も連絡できる関係を保っていたことが、今回の予約につながったと考えています。
新たな広告費を抑えて相談の機会をつくる
LINEの利点は、すでにある接点に直接案内を届けられることです。毎回チラシを制作して配布する方法と比べ、追加の集客費用を抑えられる余地があります。
ただし、新たな広告費がかからなくても、運用全体が無料になるわけではありません。LINE公式アカウントや拡張システムの利用料、配信内容を作る手間はかかります。メッセージの配信数によっては、プラン変更や追加料金も必要です。
費用対効果を見るときは、こうした費用と作業時間を含め、予約数、実際の面談数、受任数を確認します。今回の8件も面談予約の実績であり、そのまま受任件数を示すものではありません。
一方、過去の依頼者であれば、事務所の対応をすでに知っていただいています。相談内容を確認しながら話を進めやすいことは、既存の接点を活かす強みです。
Samikaでは、相続分野に取り組む士業事務所の先生方に向けて、マーケティングと生産性向上のノウハウをメルマガ「相続GROWTH通信」でお届けしています。ご登録いただいた方には、特典「相続分野の経営指標レポート2026」をお送りします。
友だちを増やす入口を日々の業務に設ける
一度の配信で予約が入っても、その後も同じ成果が続くとは限りません。同じテーマを繰り返すだけでは、今それを必要としている方からの反応は一巡します。継続して相談につなげるには、新しい接点を増やす取り組みが必要です。
友だちの登録を案内する場面は、日々の業務の中にあります。
面談に来られた方
面談の最後に、今後どのような情報が届くかを説明し、希望する方に登録していただきます。その場で依頼に至らなかった方にも、検討中に役立つ情報を届けられます。手続きの流れや必要書類の資料があると、登録する利点も伝えやすくなります。
セミナーに参加された方
終了時に、関連資料や個別相談の案内とあわせて登録をご案内します。金融機関や地域団体が主催するセミナーでは、主催者の了承を得たうえで導線を設けます。
不動産決済などで関わった方
司法書士事務所であれば、不動産決済で関わったお客様への案内も考えられます。登記完了書類の返送時に、相続や遺言に関する情報を受け取れることを伝える案内を同封する方法です。
Webサイトを訪れた方
問い合わせや相談予約の導線に加え、すぐには相談しない方に向けた登録の入口を用意します。電話やフォームも残し、ご本人が使いやすい連絡方法を選べる形にします。
毎月の登録数に加え、どの接点から登録されたかを確認すると、案内できていない場面が分かります。登録を担当者任せにせず、案内するタイミングと資料を事務所内でそろえることが、継続の第一歩です。
「友だち」登録後は役立つ情報で関係を続ける
友だちを増やしても、相談会の告知しか届かなければ、配信を煩わしく感じる方もいます。普段から、手続き後に気をつけたいことや、家族と話しておきたいことなどを、短く分かりやすく届けておきます。
たとえば、相続した家の管理についての情報を配信し、その後に空き家の相談会をご案内する。普段の情報と相談会のテーマがつながっていれば、受け取る方も相談内容をイメージしやすくなります。
告知では、「相続のご相談はお気軽に」だけでなく、「相続した実家が空き家になっている方へ」のように対象を具体的にします。日時、相談できる内容、予約方法も、一度読めば分かる形にまとめます。
配信頻度は、一律に月何回と決めるより、通常の情報配信も含めた総量と反応を見て調整します。予約済みの方への繰り返しの案内を避け、配信を望まない方の意向にも対応します。利用する仕組みに応じて相談状況や関心を整理し、必要な案内を届けられるとよいと思います。
次の相談につながる接点を積み重ねる
今回の事例は、どの事務所でも1回配信すれば8件集まる、という話ではありません。友だちの人数や関係性、相談会のテーマによって結果は変わります。それでも、過去に接点のあった方への案内が、次の相談につながることを示しています。
まずは、面談や書類返送の際に登録をご案内できているか、登録後に役立つ情報を届けられているかを確認してみてください。その積み重ねが、毎回の新規集客だけに頼らず相談の機会をつくる土台になります。
Samikaでは、LINE公式アカウント拡張システム「サズカルステップ」を活用し、登録の導線づくりから継続配信、相談につながるテーマの設計まで支援しています。自事務所のLINEを相談会の集客や顧客フォローに活かしたい先生方は、お気軽にご相談ください。

