【生成AI活用】初回ヒアリングの音声テキストから自動で二次相続提案資料を作成する

2026.07.15 10:21


相続手続きを終えた依頼主は、実は二次相続対策のニーズを最も抱えている層です。
にもかかわらず、多くの事務所では、そこから二次相続の提案までは手が回っていません。

手続きを無事に完了させることで、いったん区切りがついてしまう。
提案したい気持ちはあっても、資料を用意する手間を考えると、なかなか毎回はやりきれない。
あるいは、二次相続提案という観点そのものが、業務の流れの中で抜け落ちている。

理由はどうあれ、結果として起きているのは同じことです。


本来つなげられるはずの提案を、みすみす逃してしまっている。

これは事務所にとっても、依頼主にとっても、非常にもったいない状態です。

では、なぜやりきれないのか。

突き詰めると、提案資料を毎回きちんと用意するのが、手間もかかり、属人的になりやすいからです。

「この依頼主に、どの対策を、どう提案するか」を一件ずつ組み立てるのは、それなりに時間がかかります。

忙しい実務の合間に、毎回それをやりきるのは難しい。

だから提案は、担当者が覚えていれば口頭でなんとなく、という形になりがちで、実施率も上がっていきません。

 

 

支援先での実際の課題

実際に弊社が生成AIの導入を支援した、とある相続特化型の司法書士法人様も、まさにこの状態でした。

二次相続の提案資料は、ほとんど作られていませんでした。

提案が必要な場面でも、代表の方が口頭でなんとなく切り出すにとどまり、資料として毎回きちんと用意されることはなかった。

結果として、そもそも二次相続提案を実施する率自体が低い、という課題を抱えていました。

やりたくないわけではない。

やったほうがいいのも分かっている。

ただ、毎回きちんと用意する仕組みがないから、やりきれない。それだけのことでした。

 

 

やったこと:初回ヒアリングの音声から、提案資料を生成する

そこで組んだ仕組みは、考え方としてはシンプルです。

初回ヒアリングの面談音声を、音声議事録アプリ(Notta)でテキスト化する。

そのテキストを生成AI(Claude Code)に渡すと、二次相続提案のための資料が自動で出てきます。

出力までにかかる時間は、およそ3〜5分です。

しかも、生成を待っている間、スタッフは別の仕事を進めていて構いません。

実質的に、担当者の手が止まる時間はほとんどないと言っていい水準です。

これまで「手間がかかるから毎回はやりきれない」と後回しにされていた提案資料が、面談の音声を渡すだけで、面談のたびに手元にそろう。

やりきれなかった提案が、やりきれる状態に変わるわけです。

出てくるのは、次の3点です。


ひとつ目は、依頼主に手渡すヒアリング振り返りサマリー

初回面談で依頼主が語ったことを整理し、依頼主自身の発言をそのまま引用して提示します。

「あのとき、こうおっしゃっていましたよね」から必要性へ自然に接続できる、A4一枚の資料です。

ふたつ目は、必要度チェックリスト

事務所が元々持っていた54項目のチェックリストに、面談内容から判定したチェックが自動で付いた状態で出てきます。

どの対策が必要そうか、依頼主と一緒に目で見て確認できます。

三つ目は、スタッフ向けの面談時アプローチガイド

当日の進め方、重点的に触れるべき点、逆に避けたほうがよい話題などを、事前の下準備としてまとめたものです。これは依頼主には見せません。

 

提案が“売り込み”に見えなくなる

この仕組みには、もうひとつ副次的な効果があります。

提案の起点が、事務所の都合ではなく、依頼主自身の言葉になるという点です。

「二次相続の対策をしませんか」ではなく、「あのとき、娘さんの代に負担をかけたくないとおっしゃっていましたよね」から入る。

初回ヒアリングで依頼主が語った言葉をそのまま使うので、提案が唐突な売り込みにならず、ヒアリングの自然な続きになります。

もっとも、これはあくまで副次的なものです。

いちばんの価値は、これまでやりきれていなかった二次相続提案を、毎回きちんと用意できる状態になることにあります。

 

 

先生方の事務所では、いかがでしょうか

相続手続きの完了で、そこから先の提案が止まってしまっていないでしょうか。

やりたくてもやりきれない、あるいは観点そのものが抜けている。もしそうだとしたら、それは非常にもったいないことです。

初回ヒアリングの中には、次の提案につながる依頼主の言葉が、すでにいくつも出ています。

それを毎回きちんと提案の形にする仕組みを、自事務所でどう組み立てられるか。具体的に検討してみたい先生方は、ぜひ一度ご相談ください。

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