【2026年版】相続分野の最新トレンドと、中堅士業事務所が今取り組むべき「LTV最大化戦略」とは

2026.03.05 10:54

なぜ今、相続事務所に“顧客LTV向上”が求められるのか

相続分野を取り巻く環境は、2026年に入りさらに大きな転換点を迎えています。

当社では、士業事務所の経営者・相続部門責任者の皆様に向けて、最新の市場データと実践的な成長戦略をまとめた「2026年度 士業事務所向け 相続分野最新トレンドレポート」を公開しました。

本記事では、レポートの内容から特に重要なポイントを抜粋してお伝えします。

相続市場は継続的に成長。しかし、顧客獲得競争は益々激化

厚生労働省の人口動態統計によると、2024年の年間死亡者数は160万人に達し、過去最多を4年連続で更新しました。国税庁の令和5年分データでは、相続税の課税割合は9.9%と過去最高を記録し、約10人に1人が相続税の申告対象となっています。

市場そのものは確実に拡大しています。

しかし、その恩恵を受けているのは一部の大手相続専門法人が中心です。税理士法人では年間6,000件超、司法書士・行政書士法人では年間18,000件超を処理する法人が存在し、シェアの一極集中が加速しています。

さらに、AI活用による低価格オンラインサービスが台頭し、相続登記8,250円、相続税申告69,800円〜といった価格帯のサービスが登場。テクノロジー主導の価格破壊は、今後さらに進むことが見込まれます。

つまり、「市場が伸びているから大丈夫」ではなく、市場が伸びている今のうちに、収益構造そのものを見直す必要があるということです。


2026〜2027年、制度変更が相次ぐ「今」が転換点

2026年は相続関連の制度変更が集中する年でもあります。

2026年2月には「所有不動産記録証明制度」が開始され、全国の不動産を一括で把握できるようになりました。4月には「住所等の変更登記の申請義務化」が施行され、正当な理由なく2年以内に変更登記をしなかった場合には5万円以下の過料が科されます。

そして、2024年4月に施行された相続登記の申請義務化については、過去の未了分の申請期限が2027年3月末に迫っています。

これらの制度変更は新たな業務需要を生み出す一方で、手続きのデジタル化・簡素化の流れも加速させており、単純な手続代行の付加価値は低下の一途を辿っています。

中堅事務所が目指すべきは「顧客単価・LTV最大化」という戦略

レポートの中で特に反響が大きいのが、中堅事務所の戦略ポジションについての提言です。

大手法人が「大量案件×大量処理」で規模を追求する中、中堅以下の事務所が同じ土俵で勝負しても、経営資源や価格競争力の面で不利になるのは明白です。

そこで当社が提唱しているのが、「狭属性エリアNo.1」と「相続LTV(顧客生涯価値)最大化」の二軸戦略です。

具体的には、相続手続き・遺産整理を「集客商品」として位置づけ、二次相続提案(遺言書作成・遺言執行)や不動産売却仲介を「収益商品」として組み合わせることで、1件あたりの受任単価・顧客LTVを大幅に引き上げるモデルです。

遺言書作成だけでなく遺言執行まで獲得できれば、将来の遺産整理報酬の単価競争に巻き込まれることなく、1件100万円以上の報酬が見込めます。さらに不動産売却仲介を組み合わせれば、案件全体の受任単価・顧客LTVは飛躍的に向上します。

なぜ多くの事務所で「二次相続提案」が進まないのか

ただし、この戦略の有効性を理解していても、実行できている事務所は多くありません。

事務所側は「既存業務が忙しく、追加提案に手が回らない」「営業的な話をして関係性が悪くなるのでは」と消極的になりがちです。一方、顧客側も「まずは今の手続きを終わらせたい」「次の相続のことはまだ考えられない」という心理状態にあります。

この双方の心理的ハードルが、大きな機会損失を生んでいるのが現状です。

レポートでは、この構造的な課題を可視化した上で、「二次相続提案の仕組み化」と「継続的な顧客フォローシステムの構築」という2つの具体的な解決策を、実行ステップとともに解説しています。



レポートで解説している主な内容

本記事でご紹介したのはレポートのごく一部です。レポート本編では、以下の内容をより詳しく解説しています。

  • 相続市場の最新統計データと2040年までの将来予測

  • 2026〜2027年の制度変更が士業事務所に与える具体的な影響

  • 大手法人・異業種プレイヤーの最新動向と競合データ

  • 中堅事務所が構築すべき収益モデルの全体像

  • 二次相続提案が進まない構造的な理由と、その解決策

  • 業務の「ファクトリー化」と「チームリレー型」体制への転換方法

  • LINEステップ配信を活用した顧客ナーチャリングの具体的フロー

300件以上の士業事務所の経営支援実績をもとにまとめた、実践的な内容です。


▶ レポートのダウンロードはこちら


執筆者のご案内

株式会社 Samika 
代表取締役 川崎 啓

東証一部上場のコンサルティング会社にて15年勤務し、士業事務所の相続・生前対策分野に特化したコンサル部隊を立上げ、累計300事務所を超える相続マーケティング、業務生産性向上の支援実績がある。

現在は株式会社 Samika(サミカ)を2024年1月に創業し、「士業」×「相続」の分野で経営コンサルティングを行っている。また、士業事務所の相続分野におけるマーケティングを支援するLINE拡張システム「サズカルステップ」を開発、提供しており、利用事務所を増やしている。

「『相続で家族、社会が強くなる』を応援する」をミッションとして、相続分野に取り組む士業事務所の経営、マーケティング、業務DX化支援を行っている。

代表ブログ(note)|相続・士業ビジネスに関する考察を発信しています

【無料レポート】
​相続LTV最大化のための顧客情報活用術

相続手続き対応後の二次相続提案の仕組み化・顧客フォロー体制構築で業績改善を実現した事例を多数収録。士業事務所の収益率改善・LTV最大化に特化したノウハウをお届けします。

無料でダウンロードする

Samikaの経営コンサルティングに
​直接相談する

集客・マーケティング戦略や業務生産性向上などのご相談、コンサルティングのお問い合わせはお気軽にご連絡下さい。