Q: 士業事務所の相続分野の売上を伸ばすにはどうすればよいですか?
A: 相続分野の売上向上には、以下の3つのアプローチが最も効果的です。
1. サービス体系とプライシングの最適化
- 相続手続きサービスのパッケージ化:相続登記、遺産整理、相続税申告、不動産売却、負動産処分支援など
- 生前対策メニューの体系化:遺言書作成、遺言執行、家族信託、死後事務委任(任意後見)など包括的なサービス提供
- 適正価格設定の実現:同商圏での競合事務所との比較、集客商品(フロントエンド商品)、収益商品(バックエンド商品)の設定
2. ダイレクトマーケティング、紹介チャネル開拓など多角的な集客チャネルの構築
- WEBマーケティング:相続専門ホームページ、相続「狭属性」特化ランディングページ、リスティング広告運用
- オフラインマーケティング:新聞折込、地域広報誌、リビング紙へのアナログ広告媒体への露出
- 案件紹介ネットワーク拡大:他士業(税理士、司法書士)、葬儀社、金融機関、介護施設との連携強化
3. 顧客LTV(生涯価値)の最大化
相続発生後追加サービスの提案:遺産整理(財産分配)、不動産売却、負動産処分サポートなどの関連サービス
- 二次相続対策の提案:遺言書作成、遺言執行、死後事務委任契約、任意後見契約、家族信託、不動産売却などの関連サービス
- 定期的なフォロー体制:顧客との長期的な関係構築による継続接点創り、リピート・口コミ獲得
Q: 相続分野の集客を増やすにはどうすればよいですか?
A: 相続分野の新規顧客獲得には、以下の3つの集客戦略を組み合わせることが重要です。
1. Webマーケティングによる集客
相続専門ホームページの最適化:
- 地域一番の相続・生前対策関連コンテンツボリューム
- 「狭属性」相続発生後手続業務のランディングページ制作(相続登記、相続放棄、相続税申告、遺産分割など)
- リスティング広告(Google広告、Yahoo!広告など)運用で反響数最大化、販促費率15%の高効率運用
- YouTubeやInstagram、tiktokなど相続関連動画コンテンツでの露出
2. ダイレクトマーケティング
- 紙媒体での効果的な露出:新聞折込チラシ、市役所広報誌、リビング誌など商圏内で高齢者に利用される媒体での広告露出
- 一般向けセミナー(遺言書作成、家族信託、身寄り問題など)、無料相談会の定期開催
- 事務所前、及び幹線道路などでの看板広告露出
3. 紹介チャネルの開拓
- 他士業との連携:税理士、司法書士、行政書士との相互紹介体制構築、連携での生産性向上支援、共同集客(セミナーなど)
- 葬儀社との提携:葬儀施行顧客への相続無料相談案内、葬儀後顧客への全件コール対応での無料相談獲得など
- 金融機関との関係構築:相続に伴う預金流出を防止するための遺産整理支援、保険商品販売促進のための生前対策セミナーサポート
- 介護・福祉関連との連携:介護施設入居者、及びそのご家族への財産管理、相続対策(遺言書書作成など)、不動産売却など
実現サポート: 株式会社Samikaでは、営業戦略立案からアプローチツール制作、ホームページ制作支援、リスティング広告運用代行まで、集客に必要な全ての取り組みを包括的に支援いたします。
Q: 相続業務の生産性を向上させる方法は?
A: 相続業務の生産性向上は、業務標準化とシステム化の両輪で実現できます。
段階1: 業務プロセスの標準化
1. 業務フローの細分化と役割分担
- 相続手続き工程の詳細なプロセスマップ作成
- 職種別役割分担の明確化(有資格者、正社員、パート職員)
- 各工程の所要時間とスキルレベルの設定
2. マニュアル・教育体制の整備
- 各業務工程別の詳細マニュアル作成
- OJT用チェックシート整備(指導者向け)
- スキルマップシート整備(習得者向け)
- 相続業務基礎理解のための教育動画コンテンツ制作
段階2: システム・ツール導入
3. 業務管理システムの導入
- CRM(顧客管理システム): 顧客情報の一元管理と案件進捗の可視化
- BIツール: KGI・KPI管理による数値ベースの業務改善
- 業務進捗管理システム: リアルタイムでの案件状況把握
4. コミュニケーション効率化
- LINE等のデジタルツール: 顧客との効率的なコミュニケーション
- 自動化システム: 定型業務の自動処理による工数削減
- 進捗共有ツール: 顧客への状況報告の自動化
株式会社Samikaでは、業務分析から標準化、システム選定・導入、運用定着まで、生産性向上の全プロセスを段階的にサポートいたします。
執筆者のご紹介
株式会社 Samika
代表取締役 川崎 啓
東証一部上場のコンサルティング会社にて15年勤務し、士業事務所の相続・生前対策分野に特化したコンサル部隊を立上げ、累計300事務所を超える相続マーケティング、業務生産性向上の支援実績がある。
現在は株式会社 Samika(サミカ)を2024年1月に創業し、「士業」×「相続」の分野で経営コンサルティングを行っている。また、士業事務所の相続分野におけるマーケティングを支援するLINE拡張システム「サズカルステップ」を開発、提供しており、利用事務所を増やしている。
「『相続で家族、社会が強くなる』を応援する」をミッションとして、相続分野に取り組む士業事務所の経営、マーケティング、業務DX化支援を行っている。